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『一つの指輪:指輪物語TRPG 失われた王国の遺跡』Webリプレイ 第2話

2024/07/30

執筆:ξ˚⊿˚)ξただのぎょー

参加・協力:慶應義塾大学ファンタジー研究会会員(こぶ、清水奈々佳、たられば、西澤碧海)


第一回リプレイへのリンクはこちら

…………

………

……

…

◆ごろつきとの戦闘
 旅の途中、野伏のヨレスがふと足を止める。彼女は気づいたのだ。荒野を東へと向かう途中、前方を行くオークの進行方向がわずかに北へ向かっていることに。
 ヨレスは珍しく感情を露わにするよう舌打ちをし、吐き捨てるように呟いた。「グラム山か……」

LM/ヨレス:「オークたちが北東側に進み始めたのでこの位置から丁度北東のグラム山へ行くはずだ」とヨレスは教えてくれます。
ロイド:なるほど。
イルムル:グラム山……
LM/ヨレス:「『アングマール』の『カルン・ドゥーム』に向かっているということはないだろう。それだったらもっと早く北へ向かっているはずだ」と、イルムルの持っている地図を覗き込みながらそんな事を言う。
イルムル:「なるほど。この辺りはどんな感じなのか……」
LM:それを知りたければ、まずは〈旅行〉判定をすれば良いんじゃないですかね。
イルムル:くっ……。
ローワン:地図の知識しかないから皆(笑)
LM:グラム山については、ホビット的には知っている可能性は高そうですね。みなさん判定を。
ロイド:そうですね! 歌で聞いたことあるか〈知識〉判定をさせていただきます……ガンダルフ・ルーンだ! 知ってますね、これは「グラム山のことは聞いたことがあります。確か歌の中で……あれ、でも凄く危ないモノがいるって聞いたことがあるんですけど……そんな所に行くんですか?」
LM:そうですね、ホビットなのでグラム山については『牛うなりトゥック』に殺されたオークの『ゴルフィンブール』の縄張りとして物語を聞いていたのでしょう。グラム山のオークは特にホビットを狙っているぞ、ということを。
一同:(笑)
ローワン:危険だぁ、危険地帯だ。
ロイド:「た、確か、あの歌だと……僕のご先祖さまがやっつけたっていうお話だったから、きっと僕にもできるはず!」
ローワン:前向きだぁ。
ロイド:だって一番最初に戦闘でオーク倒したの僕だし(第1話の戦闘のこと)
フィンドール:「あまり、自惚れるなよ、ホビット。昨日できたことが今日もできるわけではない」
ロイド:「その時は大将が後ろから守ってくださいよ!」
フィンドール:「善処はする……だが無策に飛び込むやつは、私でも守るのは無理だ」

 エリアドールの東の果てである霜ふり山脈は、緩やかに弧を描きながら大地を南北に縦断している山脈だが、西に突き出ている支脈がある。この支脈のなかで最も高く、天高くそびえ立つのがこのグラム山である。
 だが、それを雄大と感じる種族はいないだろう。霧に覆われた険しく暗い山脈は、ねじくれて天に突きつけられた槍か、あまりにも巨大な角の如くに見えるはずだ。

LM/ヨレス:「あのへんにはトロルとかも闊歩している、私たち野伏も滅多に近づかない」と、ヨレスはため息をついて言います。さて、ここでさっきの見張りか狩猟役、〈狩猟〉判定をお願いします。
ロイド:えーっと、狩猟役ですか……?
LM:このイベントについてはサプリ『失われた王国の遺跡』に書いてあるぞ!
フィンドール:これは買わないと。
一同:(笑)
ロイド:では、狩猟判定ですね。判定ダイス1個でロイド、振りまーす……サウロンの目がでました。おかしいな~。
フィンドール:判定ダイスと技量ダイス1個ずつ……出目は4と5で失敗。
LM:ではランダムで1人を決めましょう。1はローワン、2はフィンドール、3がロイド、4がイムルム、5と6は振り直しで1d6振って……出目は2。
ロイド:フィンドールだ……!
LM:新サプリのイベントなので、書いてある内容を読むね。

 “グラム山の頂上に鳥の大群が巣を作っている。彼らは大型で狡猾なカササギであり、旅人たちがもっている貴金属や輝石の輝きを鋭い目で見張っている。
 グラム山の近くを旅しているカンパニーは、何らかの宝物を持っている場合、カササギはそれを盗もうとするぞ!“

ロイド:なんと、このカンパニー、宝物を持って……
LM:……ないね。
ローワン:しかも、一番『質素』な奴を狙ってる。
一同:(笑)
イルムル:なんで……
フィンドール:いちばん綺麗なのは、多分私の美貌。
一同:(笑)
LM:「警戒心」などの特徴って持ってます?
フィンドール:えー、何もないですね。
LM:何もない、何もないか……じゃあなんか盗っていこう。
フィンドール:小盾と兜ならいくらでも……
LM:カササギはこっそり剣や盾を持って帰ることができるらしいので……兜ってピカピカしてる?
フィンドール:兜は……金ピカですね。
ローワン:その金ピカの兜で質素になってるんじゃないですか?
LM:では、何か光っとる! と、バッサバッサと狙って飛んできます。兜も常に被っているとは限らないからね。小脇に抱えたときとかに、ヒョイッと盗っていく。
フィンドール:じゃあ、泉とか行って水でも浴びているときに。
LM:ピュイーと、兜といっしょに飛んでいってしまいます。
フィンドール:気付いて弓を射掛けようとはします。
LM:射掛けたけども、カササギは手馴れたものでそれを避けていきます。
フィンドール:盗まれちゃった。
ロイド:「いいんですか? 大将、あれ追いかけなくて……」
フィンドール:「まぁ、今から行っても追いつけまい。」
LM:「盗まれたものを取り戻したい場合、カササギの巣である山頂にまで到達しなければならない。ただそれはとても困難だ」……というようなイベントがサプリに書かれている。
ロイド:大将の兜が……(笑)
LM:山頂の方にはそのカササギの今まで取ってきた宝物などがあるんですよね。そして、その中に今奪われた兜が……
ローワン:その宝物を取ってきたら『裕福』になれるのでは?
ロイド:いや、今はオークを追わないと。
ローワン:「とにかく……グラム山の方に歩を進めて行こうか」ぶっちゃけこれ以上移動するのか……ていうぐらいの疲労点になってるけど。
イルムル:「より一層注意が必要ということだな?」
LM:今すぐ兜を取り返しにはいかず、オークの方を警戒するという感じですかね?
フィンドール:そうですね。
LM:では、ヨレスは「オークたちの方も今は進んでいないようだ」と言い、君たちもそれに合わせて休憩をとっているところとしよう。
ローワン:フレーバーとして、ここまで旅を続けてきて、ここで休まないっていうのも中々大変だろうしね。
ロイド:それで休憩している間に兜が持っていかれたと。
フィンドール:兜もっていかれたから……荷重点が……ふむ、ダメージ5点喰らうまでは大丈夫かな。盾捨てていいし。
ロイド:大将がいろんな物を捨てていく(笑)
フィンドール:こうやって、いろんな物を捨てていったのが今のフィンドールなんだ。
LM:そして質素になったのか。
ローワン:思考がミニマリストじゃないんだよなぁ。
フィンドール:休憩したらグラム山にいくのかな。
LM:その前にイベントが、それじゃあ……〈感知〉判定をしてもらおう。
ロイド:感知! では、判定ダイス1個、技量ダイス3個で振らせていただきます。これ多分、私が成功しないと不味いな……一応これでカンパニーに入れてもらってるんで仕事しないと。判定ダイスが5、技量ダイスが1、3、4で失敗……? おかしい、今日一回も6を見てない……1はいっぱい見た。
イルムル:1は沢山見ましたね……
ロイド:このカンパニー、さっきからダイス目が……
ローワン:では、判定ダイス1個と技量ダイス1個で振ります。判定ダイスでガンダルフ・ルーン、技量ダイスは4。
ロイド:おお、ガンダルフ!
LM:では成功ですね。
フィンドール:ローワンが成功してるし、気楽に振ろう。成功度アイコン1つの16で成功。
イルムル:判定ダイス1個で振ります! 7で失敗!
ロイド:それじゃあ、成功した2人は何に気づいたんでしょう?
LM:近づいてくる人影があることに気がつく。
フィンドール:では、とっさに弓を構えて「止まれ」と声をかけますね。
LM:そうすると、薄汚れた風体の男たち4人組が「なんだよ、へっへっへ」と言いながら姿を表す。
ローワン:一応、様式美なんで聞いておこうか。「何者だ?」
LM/怪しい男:「このあたりに住む、善良な住民だぜ」
イルムル:善良……?(笑)
ロイド:「このあたりに住む、善良な住民らしいですよ、ローワン」
ローワン:「なるほど……」
フィンドール:なんか武装していますか?
LM:君たちもしてるんだし、当然してるよ。
フィンドール:それもそうか。
ローワン:この辺りにいて武装してなかったら、それはそれでヤバい奴だ。
ローワン:まあ「何か用か?」と聞くのが筋でしょうね。
LM/怪しい男:「いやぁ、こんなところで休憩している奴らを見かけたからよ。それは気にもなるだろう」
フィンドール:ここは〈洞察〉とかで意図を捉えることってできますかね。ちなみに僕は無いんですけど。
ローワン:無いんかい!(笑)
LM:では〈洞察〉で判定どうぞ。
フィンドール:9で失敗です。怪しいけど確信はない。
ローワン:希望点使うべきだろうか。期待値的にどうなんだろう? 難易度は14で有利判定と技量ダイス3個です。
LM:普通は余裕だと思います!
一同:(笑)
ロイド:このカンパニー、みんな出目が期待値より低くて……
フィンドール:まあ、そのままで行けるだろ。
ローワン:では、〈洞察〉を判定ダイス2個、技量ダイス3個で振って、ガンダルフ・ルーンが出た、成功。
LM:では、どう見てもこっちを襲おうとしているのがわかります。追い剥ぎですね。
ローワン:明らかに怪しいですもんね。
LM:〈洞察〉判定に成功したので、不意打ちされなくなりました。
ローワン:ありがたい。では、こっそり仲間に「明らかに戦闘の意思があるぞ」と話しておきます。
ロイド:「え、そうなんですか。あの人達、自分たちのこと善良って言ってましたけど……?」
ローワン:「そんなの信用できると思っているのか?!」
ロイド:「た、確かに……!」
LM:じゃあ、君たちが警戒し始めたのを見て、向こうも武器をスラリと抜きますね。
イルムル:「なんだい、あたいたちとやろうって言うのかい」と言って前に出ます。
ロイド:「まってください! まずは話し合いましょうよ……ね!」
フィンドール:「ホビット、早く戦いの準備をするんだ」
ロイド:「わ、分かりましたって~」弓をだそう。
ローワン:「話し合う余地は無い!」
LM/追い剥ぎ:「ホビットは高く売れるんだぜ」
ロイド:えぇぇええ!
ローワン:そんなあくどい事を?! 追い剥ぎどころの話じゃねぇー。
ロイド:「ビルボの話に身売りされるって話なんてなかった! こんなの知らないよ!」
ローワン:トロルに拉致られた話はあった。
ロイド:「人間がホビットを拉致してどうするっていうんですか?!」まさか食べるわけでもないでしょうに。
ローワン:見世物では?
LM/追い剥ぎ:「知らんのか? グラム山のオークにホビットは高く売れるんだぜ!」といいますね。
ロイド:ええええ!
ローワン:そんなビジネスやってるんですか?!
LM:そういうやつがいるってサプリに書いてあるんだもん。
一同:(笑)
ローワン:そうなんだ。めちゃくちゃ読みたいが?!
ロイド:「ローワン、この人たち悪い人たちです!」
ローワン:「さっきからそう言ってるだろうが!」
LM:サプリのネタは使っていこうかと思って用意したんでね。ここで、この辺にいるごろつきということで出してみました。そういうことでデータは追い剥ぎなんですけど。
フィンドール:追い剝ぎも逞しく生きてるんやな。
◆戦闘開始 第1ラウンド

ロイド:じゃあ、ホビット前衛出まーす。狙われてる奴が前衛でるなよ(笑)
LM/追い剥ぎ:「このホビット、自分から捕まりに来やがった、手間が省けるってもんだぜ!」
ロイド:でも前衛が一番ダイス的に良くて……!
ローワン:正しいかも。私は中衛にします。
フィンドール:追い剝ぎの人数は何人で?
LM:4人。
ローワン:あー、とんとんですね。
LM:ごろつきなんでそんなに強くは無いはずです。
イルムル:いつものフォーメーションで前衛でいきます。
フィンドール:後衛で。
ロイド:「捕まえられるものなら捕まえてみろ!」と剣を振り回して言っておきます。スタンスは前衛が2人、中衛が1人、後衛が1人ですね。
LM:こっちは3人が小刀を持って1人は弓を持っています。
ロイド:では行動の解決ですかね。行動順は PH が先でしたっけ。
フィンドール:PH が先で、前衛スタンスからですね。
ロイド:では、ダメージ値が出る方の姉さんから。
イルムル:やらせていただきましょう。今回こそは最初からダメージを!
ロイド:まさか、こんなごろつきに姉さんが負けるわけがない。
イルムル:〈斧術〉で判定ダイス1個、技量ダイス4個です。「あたいらを狙ったのが運の尽きだね!」24で成功、差分は10です。
LM:当たります。
イルムル:成功度アイコンは無いのでそのまま6点ダメージですね。
ロイド:これぞドワーフ、追い剝ぎはどんな様子ですか?
LM:ヤバイって顔はしてる。
フィンドール:体の半分くらいは吹っ飛んだか……?
ロイド:表現が怖い!
LM:追い剥ぎの特徴にある“身軽”は……気迫点を使う際に高揚状態にするためのモノか。じゃあ「この身軽なフットワークを見よ!」だが回避修正値はない!
ローワン:こいつ、素早く動いているだけで何も回避できてない…!(笑)
ロイド:じゃあ「姉さんも頑張ってる! 僕も頑張らないと。」剣を振ります! 〈剣術〉は2で前衛スタンスの効果で技量ダイスが1個増えて、判定ダイス1個と技量ダイス3個で振ります。これだけ振れば……18で判定成功。小剣なのでダメージは3点、サクッと。
LM/追い剥ぎ:「チッ、痛えじゃねえか」と悪態をつく。
イルムル:「そうさい! あたいの斧はもっと当たるもんなんだよ」
ロイド:自分はめちゃくちゃに振り回したら、たまたま肩あたりがサクッと切れたということで。
LM:では、それで服が裂けて赤い血が舞います。
ロイド:「うわぁあぁ……人間切っちゃった……」
ローワン:前回あんなにオーク切ってたのに。
ロイド:オークはオークだから。
ローワン:そういう所、危機感というかあるんだ。
ロイド:うん、まぁ……ホビット庄から一歩も出たことが無かったんだぜ。
LM:では、中衛の番ですね。
ロイド:さて、攻撃するのか、〈鼓舞〉するのか。
ローワン:〈鼓舞〉……当たってるから良いかなという気がする。ただ自分の攻撃は当たる気がしない!
ロイド:いや、当たります、行けます!
ローワン:……よし、攻撃します! 〈槍術〉で判定ダイスが1個と技量ダイス2個で、難易度は18です。
LM:追い剥ぎは身軽な動きで動くぞ!(ナイフをパパパパパっとする動き)
一同:(笑)
イルムル:「あの身軽な動きは当てれるぞ! 思い切って振れ!」
ローワン:「うおー!行くぞ!」希望点使おうかな? いや、まだだな。うぉー、と攻撃のダイス振って……12で失敗ですね。
ロイド:あの追い剥ぎ、なんて身軽な動きだ……!
LM:では、「避けれた?!」と追い剥ぎも驚きます。
ロイド:なんか後ろの方で漫才している気配がする……
ローワン:ナイフで遊んでる奴と、ヘロヘロになりながら槍をぶん回してる奴が……
フィンドール:ではフィンドールは弓で、ドワーフが斧で切った追い剝ぎが怯んでる隙に弓を射掛けます……クールに。
一同:(笑)
フィンドール:策士なのでね。
ロイド:策士ってクールなのかね……?
イルムル:「まるであたいたちがふざけてるみたいじゃないか!」
ロイド:「ふざけてないもん!」
フィンドール:では、判定ダイス1個と技量ダイス3個で振って、15です。差分は0まで当たります。
LM:では、身軽でも回避修正値はない追い剥ぎに矢が命中しました。
フィンドール:ダメージは4点ですね。
LM:えーっと(ダメージを計算して)、それで倒れる。
ロイド:あ、合計10点受けたら倒れた。
フィンドール:倒したのでドワーフに向かってドヤ顔をしておきます。
イルムル:「嫌な笑顔だね」
ローワン:そうか、このカンパニーで武器を当てられないのは僕だけなのか。でも確率的には12回攻撃すれば1回は当たるから!
ロイド:この人ガンダルフ・ルーンのこと言ってる。
ローワン:ガンダルフ! 俺に力を分けてくれー! 具体的にはダイス目を分けてくれー!
LM:でもなんとなく、ガンダルフって出目よくなさそうだよね。
一同:(笑)
ローワン:まぁ、運が良いタイプの人では無いと思いますね。
LM:では、追い剥ぎの反撃です。目の前にいるやつにそれぞれ攻撃したあとで、弓をどこかに射掛けましょう。まずは判定ダイス1個と技量ダイス2個、そこに前衛スタンスで技量ダイス1個増やして、1人やられたから気迫点も消費しよう、「見よ! この身軽な動きを!」
一同:(笑)
ロイド:そういえば今回も、敵の判定ダイスはサウロンの目とガンダルフ・ルーンが反対になりますかね?

注:このセッションでは選択ルール「敵の判定ダイスにおいてガンダルフ・ルーンを自動失敗、サウロンの目を自動成功とする」を採用しています。

LM:はい。なので、こちらの判定ダイスでサウロンの目が出たら自動成功等が入ります。では、判定ダイス1個と技量ダイス4個で、目の前のロイドに攻撃!
ロイド:回避値は19です!
ローワン:そう、高いんだよなぁ……
ロイド:ホビットは身軽なんで……! あれ、僕も身軽? では、身軽な動きをしておきます。
ロイド:でも、この身軽な動きで、追い剥ぎにはさっき攻撃当たってたんだよな。
LM:では、「死ねぇ!」と攻撃して……20で命中。ヒュッヒュッヒュッ、プスッと。
ロイド:「やっぱこのステップ駄目なんだー!」
LM:ダメージは3点です。
ロイド:耐久点が22から19になりました。
ローワン:あの人たち動きがめちゃくちゃ激しい……6割ぐらいは無駄な動きなんだろうけど(笑)
LM:というわけで中衛の番ですね。避けたーって驚いていた追い剝ぎが「うおおお! 今なら当たる気がする!」と気迫点を消費して攻撃します。判定ダイス1個と技量ダイス3個。
ローワン:回避値は16です。
LM:判定ダイスが4、技量ダイス3、6、4で17なので成功。成功度アイコン1つを重撃にして5点ダメージ、「オラァ!」
ローワン:「うわぁぁあ!」
イルムル:「大丈夫か!ローワン!」
ローワン:「大丈夫じゃない!」
イルムル:悲痛な叫びが聞こえてくる(笑)
ローワン:うわぁぁ! 鎧が重すぎるよぉ! シャツ捨てるか……?
ロイド:もうシャツ脱ぎ捨てるの……? 荷重点と疲労点もう厳しいの?
ローワン:うん、もうダメ。疲労状態の条件って、耐久点の現在値以上でしたっけ? より上?
フィンドール:確か同値(=現在値以上)で疲労状態になりますね。
ローワン:まじか、あと4点分荷重点下げなきゃ。何捨てようかな。
ロイド:槍を捨てるか、疲れながらでも槍を振るか……まぁ、疲労状態でも技量ダイスの1、2、3の出目が0になるだけなんで、出目がよければ何も問題ないですよ!
フィンドール:もともと判定ダイスでガンダルフ・ルーンが出ないとって言ってたじゃないですか、何も変わんないですよ。
ローワン:確かに、自動成功以外ほぼ目がないから……つまり捨てなくていい?
フィンドール:ええやん、デメリットの踏み倒し。
ローワン:では、ダメージを受けてその場に膝をつくんですけども、膝をついた状態で槍を杖のようにして身体を支えています。
LM:それでは後衛の番。弓を持ってる追い剥ぎは、目の前に敵がいないイルムルを狙います。
イルムル:回避値は16ですね。
LM:それでは気迫点を消費して、判定ダイス1個、技量ダイス4個。判定 が4、技量 が6、3、5で18なので成功。 成功度アイコンも1つ出ましたね。
ロイド:すごい、成功度アイコンってこんなに出るものなんですね……
LM:むしろなんで君たちはそんなに出てないんだ……?
一同:(笑)
LM:というわけで、成功度アイコンは重撃にして、基本の3点に重撃分の2点を加えた5点がダメージです。
ロイド:サクサク減ってく……
イルムル:「弓とは卑怯な!」
ロイド:卑怯?!(笑)
イルムル:「まるであのエルフのように狡い奴め!」
フィンドール:しれっと矢をドワーフの方に向けます。
ローワン:こらー! 戦闘中に仲間割れをするんじゃない!
一同:(笑)
◆第2ラウンド

LM:では2ラウンド目どうぞ。
ロイド:姉さん、先どうぞ。
イルムル:行きます。では、自分は3点ダメージを受けてる追い剥ぎを狙います。
ロイド:そういえば、私はローワンの前にいる敵を狙ったほうがいいですかね。後ろに下がって中衛にいきましょうか?
フィンドール:スタンスに関しては距離的な概念ではなく、各戦闘ラウンドで接敵が可能な対象を選べたはず。
ロイド:なるほど、前衛スタンスの状態でも中衛スタンスでいる味方の前にいる敵も攻撃できるんですね。では、前衛スタンスのままで。
イルムル:他の方も同じスタンスのままで行きます?
ローワン&フィンドール:はい。
イルムル:では、前衛スタンスで〈斧術〉で攻撃します。判定ダイス1個と技量ダイス3個。結果16で、差分は2です。
LM:……その一撃で倒れますね。
イルムル:「よいしょーっ!」と斧を振り回して倒します。
ロイド:じゃあ後ろの追い剝ぎに命中するかどうか。〈剣術〉を判定ダイス1個、技量ダイス3個で振ります! 14で失敗! それでは、もともと狙ってたやつを姉さんがふっとばしたんで、スカったと言うことで……
LM:そういうことにしておきましょう。
ローワン:中衛スタンスのローワンは、判定ダイス1個と技量ダイス2個振って攻撃します。
ロイド:がんばれー。
ローワン:判定ダイスで5、技量ダイスは5、3だけど、疲労状態だから技量ダイスの3の目を0として扱うから10、失敗です!
フィンドール:さてと、ローワンの前の追い剥ぎって無傷ですか?
ローワン:無傷ですね。
ロイド:後衛の奴を撃つか、ローワンの前の奴を撃つかですね。
フィンドール:どっちでもいいな。ローワンの前にいる追い剥ぎを撃ちます。
ローワン:中衛スタンスだけ戦闘らしい戦闘をしてないんで…
ロイド:いやぁ、やってるじゃないですか。割とザックリといかれたじゃないですか。
ローワン:一方的な戦闘が始まってる……!
フィンドール:割と熱い戦いしてますよ!(笑)
ローワン:多分映像化してみると雑魚い戦いをしてるんですよ。
フィンドール:では、「人間下がっていろ」と言って矢を撃ちます。判定ダイス1個、技量ダイス3個。判定ダイスは2で、技量ダイスが6、5、3で16。差分が1で成功して、成功度アイコンは1つ。
ロイド:PHでも技量ダイスの目で6って出るんだ。
フィンドール:成功度アイコンは重撃にしましょう。体力の能力値分だから……5点増えて追い剥ぎに9点ダメージ。
LM:その1発で倒れます。頭を撃ち抜かれてパタリと言う感じですかね。
フィンドール:そうですね、額に刺さる感じで。
ロイド:残る追い剥ぎは後衛の弓持ちだけですかね?
LM:追い剥ぎは4人中3人が倒れていると降伏するという形にしているので……いや、でもまだラウンドは終了してないから1回攻撃することも……
一同:(笑)
LM/追い剥ぎ:まあ、ここは弓を投げ捨てて「ま、まて、降参だ。命ばかりは助けてくれ~」といいましょう。

◆戦闘終了

LM:さて、追い剥ぎをどうしますか?
ローワン:「いたずらに命を奪うことは正義ではない」
フィンドール:まぁ、じゃあ「リーダーがそういうなら」といいますかね。
イルムル:「運が良かったな。あたいだったらアンタをヤッている所だったよ」
ロイド:「これ以上ホビットを拐うのは辞めてくださいね」
LM/追い剥ぎ:「わ、分かった……」
ロイド:「まぁ、そもそもこんな所に来るホビットなんてビルボか僕くらいでしょうけど!」
LM:でも、こいつら街道沿いまで捕まえにいっちゃうから。
ローワン:がめつい話をすると、治療道具とか持ってないかという話をするんですけども……
ロイド:逆追い剥ぎを(笑)
ローワン:1人だけ! 1人だけ大きな傷を受けている!
ロイド:「君たち、馬は持ってない?」
LM/追い剥ぎ:「う、馬か。馬を持ってるやつは、あれだよ、街道沿いに獲物を探しに行ってる。俺達はここで留守番だったんだけど……丁度稼げそうなのがいたからよぉ……」
ローワン:稼げそうだったかなー? ボロボロなんだけど。
LM:だってエルフとホビットがいるんですよ。
フィンドール:高く売れるか。我、美しいからな。
ロイド:追い剥ぎは見逃すという判断でいいんですか?
フィンドール:いいの? なんか情報を入手するとかできるんじゃないの?
イルムル:グラム山にホビットを売りに行ったりしてるっていうから、何か知ってるかも?
フィンドール:尋問するか、殺すかの2択だと僕は思うんですよね。
ロイド:こわ、こわ、怖い。
ローワン:尋問してから殺すっていう選択肢も……
ロイド:怖い怖い!
LM:LMとしては尋問後に殺してもいいんだけど、ルール的な説明をすると殺すと悪行が貯まるね。
イルムル:そういえば気迫点を持っている人だった場合は、悪行かどうかの判断が入るんですよね。
LM:そうそう。戦闘中に殺しちゃった場合は正当防衛なので大丈夫ですが、降参しているのに殺すような行為をすると悪行の方に傾くかな。

ルール説明:2
PHは大きな過ちや汚い手段を取ることで悪行を行ったと扱われることがある。その時、影点を得ることになる。
拷問、虐待、罪なき者や降参した敵を殺害したり不具にした場合は影点を4点得る。

ロイド:よし、逃がしましょう!
ローワン:まぁ、鋼の鬣の話やグラム山へ行く楽な道とか知っている様だったら聞きたいですね。「命を助けてやる代わりに、鋼の鬣というオークを知っているか?」と尋ねてみます。
LM/追い剥ぎ:「名前なんざ知らねえけどよぉ。あれか、昨日来た奴か……」
ローワン:「見ているんだな」
LM/追い剥ぎ:「アイツラのせいでよぉ、ねぐらが幾つか使えなくなってよぉ……」
ローワン:あー、被害者の会だ。
ロイド:「でも昨日ってことは、まだ急げば追いつけるんじゃないんですか?」
ローワン:「うーん、この辺りの地理には詳しいのか?」
LM/追い剥ぎ:「ま、まぁな、この辺はオレっちの庭よぉ……」
一同:(笑)
イルムル:「じゃあ、どこへ行けばアイツらを見つけられる!」と首元を掴みながら言います。
LM:そうですね、単純にオークたちは進行方向の先にいるという感じなんですが……ただ追い剥ぎとそういうやりとりをしたところで〈感知〉判定をお願いします。
ロイド:おっと、判定ですね。今気づいたけど、今日はさっきの戦闘を除くと一度も成功してない……
ローワン:えー?!
フィンドール:では、〈感知〉は得意、技量ダイスも2個で振ります。18で成功。
イルムル:次ににぶちんのイルムルが行きます。技量ダイス0個、判定ダイス1個のみでレッツゴー! ……出目9、駄目です失敗です。
ロイド:では、もう何もやらなくてもいいホビットが振ろう。判定ダイスが出目2、技量ダイスが6、1、3で成功度アイコンは1つあるけど……失敗? おかしい……! 今日出目が悪い……!
ローワン:じゃあ、ローワンもそのまま〈感知〉の判定を。判定ダイス1個、技量ダイス1個で、疲労状態なので技量ダイスの3以下の出目は0扱い! ……技量ダイスの出目2が0になって、7で失敗ですね。
フィンドール:フィンドールだけ成功して気づきましたね。

 追い剥ぎの男が「見逃してくれよ~」と哀れを誘うように言う。
 その時である。どこか遠くで角笛の音が響いたのは。それは低く鈍く響く音で、何故か酷く陰鬱に感じるものであった。

LM:その音色は妖術の響きである、全員が影点を2点得る。
一同:うぉぉお……
LM:今回は妖術のため、〈知恵〉で抵抗の判定をすることができます。成功すると1点減少で、その時に成功度アイコンがあると0点になるという感じです。
ロイド:なるほど、ここでホビットの文化圏特典が発動できるんですよ……!
LM:ほう、なんですか?
ロイド:君は〈知恵〉判定に有利を得る。更に君は強欲の効果に抵抗する……強欲の効果じゃないな……
LM:強欲ではないです(笑)
ロイド:とりあえず〈知恵〉判定で行きます。得意判定で判定ダイス2個と技量ダイス1個で。〈知恵〉は知力の難易度だから15になって……9! あれ、失敗ですね。
フィンドール:うーん、なんかないかな……何もない。フィンドール振ります。
ロイド:がんばれー。
フィンドール:(コロコロ)失敗です、はい。
イルムル:では、イルムルも振ります。難易度は16で……12で失敗。
ローワン:ローワンも……11で失敗ですね。
LM:では、君たちはその音色から強い恐怖を覚えた。全員影点2点得てください。さっきのフィンドールの〈感知〉ですが、その音色とともに何か怪しい気配が近づくのを感じて、君は周りに警告することができる。
フィンドール:なんだろう、周りに警告をします。「何か来るぞ!」
ロイド:「うわぁ、なんか凄いやな音がしますね……! 何の音ですか? これ……」
ローワン:「角笛のようだな」
イルムル:「何かが始まったのか……?」
LM/ヨレス:「避けろ!」とヨレスも警告を発しますね。
一同:おっ。
LM:全員失敗してたら誰かに不意打ちしたんだけども。フィンドールが成功したので……捕まっている追い剥ぎが何者かに後ろから刺し貫かれ、腹からドスリと刃が生えてくる。
ロイド:お、追い剥ぎー!?
ローワン:もっと話を聞こうと思っていたのに!

 追い剥ぎの男の腹から生えたそれは古びた槍の穂先であった。苦悶の声を上げ、倒れた男の背後には、古ぼけたボロボロの外套を羽織った男がゆらりと立っている。
 いや、その気配は人ならざる者。幽鬼だった。
「うっ…!ガッ!」
 途切れ途切れの言葉を放って男が地に倒れて事切れたかと思うと、その幽鬼はふいっとあらぬ方向を向く。それは先程の角笛が鳴った方向である。再び陰鬱な角笛の音が聞こえたとき、彼の姿はかき消えていた。
ロイド:じゃあ目の前で見たと思うので、ペタッと尻もちをついて「な、なんですか……?今の……」
フィンドール:「……幽鬼だ」
ローワン:情報量が……PHがあんまりよく知っていなくて、幽鬼ってなんだろうって微妙になってるから……!
フィンドール:とりあえず知ったかぶりをしとく。

幽鬼(ゆうき)
 アングマールとの戦争に参加した者の多くは、ナズグールが蔓延させた恐るべき病である“黒の影”の犠牲になったという。この病にかかった者がすぐに死ぬことは少なく、徐々に生命力が衰えてゆく場合が多かった。
 幽鬼はかつて生者であったが、妖術その他の邪悪な力によって生命力を吸いつくされたクリーチャーだ。彼らは今や死霊であり、生者の世界と幽鬼の世界(幽界)の両方にまたがって存在している。

フィンドール:フィンドールは召命が「守護者」で、特徴に「影の知識」というのがあるんですけども、その角笛の音についてなんか分かったりしますか?
LM:はい、〈知識〉の判定をどうぞ。
フィンドール:〈知識〉は得意なので、判定ダイス2個と技量ダイス3個で振ります。判定ダイスの出目は4、技量ダイスの出目は6、4、2の16で成功して、成功度アイコンも1つです。
LM:では、その音は今は亡き古代の王国の音色であったように感じた。だが、もはや呪われた音色だとも君には分かる。本来は戦などの合図に使うような角笛が、呪われた魔法のアイテムと化してしまっている。
フィンドール:では、そのような感じのことを伝えます。
ローワン:「やはり長く生きてるだけのことはあるようだな」
フィンドール:(笑)なんか棘があるなぁ……
ローワン:そうかなぁ?
イルムル:「歳をとっているだけの間違いじゃないか?」
フィンドール:これは棘がある!
ローワン:「流石、長く旅をしているだけはある。かつてこの音色を聞いたことがあるのかい?」
フィンドール:「いや、実際に聞いたことはない。だがこのあたりにかつて王国があり、美しい音色の角笛を使っていたという話は聞いたことがある」
ローワン:「誰が角笛を吹き鳴らしてるのか、気になる所ではあるが」
フィンドール:「とりあえず、音の出所を調べてみるのがよいだろうな」
LM/ヨレス:「だが、じきに夜になるぞ。どうする?」とヨレスが声をかけてきます。休息はとるのか? って感じだね。
フィンドール:角笛の音が聞こえてきた場所って大体わかりますか?
LM:遠くではなく、進軍しているオークたちが今現在野営をしている辺りからかな、という感じです。ただ、オークの野営地の辺りからは、オーク共が慌てて進軍しようとしているような雰囲気を感じます。
イルムル:「今行くかどうかって話だな」
ロイド:「でもさっきの戦いで皆さん怪我とか?」
イルムル:自分は一応ダメージ受けてる。
フィンドール:小休憩をとってから行くか。
イルムル:「あたいはそのまま追いたいけどねぇ……連中、何か混乱しているようだしね。運が良ければアイツとヤリあえるかもしれない」
ローワン:オークって夜目は効くんですかね……?
LM:効きます、あいつら夜行性です。
ローワン:あっ。辞めたほうが良いと思いますよ……?
一同:(笑)
ローワン:夜目の利かない生き物が夜目が利く生き物に立ち向かっても勝てない。「まぁ、まて、我々の中で夜目が効くものが少ない。オークは夜行性のため、向こうが有利だ。」
イルムル:「うーん……そうか」
ローワン:「襲撃するのであれば昼のほうが良いだろう」
フィンドール:「傷ついている者もいる」
イルムル:「このエルフに言われるのは癪に触るが、ローワンが言うのならしょうがないね。ここは従うよ」と言います。
LM:では夜が明けたら角笛の音が聞こえた場所へ向かう、という感じですかね?
一同:はい。
◆野営地と地下の探索

LM:ではここで休憩ができます。
ロイド:体力分の耐久値が回復するので、19+4。ただ最大値が22なので全快ですね。
フィンドール:私はダメージを受けてないので最大値の25のまま。
ローワン:2点回復して19点です。あと荷重点がカツカツなので鎖帷子のシャツは脱ぎました。なんだったら今の状態でも……。
LM:馬に乗せて持ち歩けることにはしておこう、捨てなくてもいいよ。
ローワン:ありがとうございます。
ロイド:次のセッションでは着るかもしれない。捨てたらまた手に入れるの大変ですもんね。
ローワン:これもう少し荷重の低い防具に着替えた方がいいな。
イルムル:小休憩でイルムルも最大値の28まで回復。
ロイド:つよい。
ローワン:いいな、耐久値が20もある人たち。
LM:体力分の回復が強いですね。ヨレスも「こいつら元気だな」って顔で見ている。
イルムル:傷ついても、いつだって回復する。
ローワン:全然傷が治らん。3回ぐらい小休憩しないと。
LM/ヨレス:「お前はもっと筋力をつけろ」という目で見られます。
ローワン:大槍を杖がわりにして歩いています。
LM:では翌朝、まだ早朝の頃合い。オークどもが野営していたあたりへ行くと、あいつらはみんな夜の間に移動……というか逃げたようにいなくなっている。そして、探索するまでもなく、地面に割と大きな穴が開いているのがわかる。
イルムル:「なんだ、この穴?」
ロイド:穴ってどれぐらいの大きさでしょうか。
LM:直径150センチ、5フィートぐらいの穴だね。
ロイド:「オークでも1体くらいなら通れそうな穴ですね」
LM:注意しながら近づくと穴は割と深く、地下には空間が広がっているようだ。この空間があったので地面が崩落したんだろう。
ロイド:「オークが掘ったんじゃなくて、地面が崩れたみたいですね。」重かったのかな?
LM:ヨレスがランタンをロープに結び、火をつけてスルスルと降ろす。その明かりで地下が照らされると、それなりの広さの空間になっていることが分かるね。どうやら人の手も入っていそうな感じ。
ローワン:火がふって消えて、あっ、空気がない。とかにはならない?
一同:怖(笑)
LM:ランタンの火は消えることなく、空気が流れている。足元に気を付けながら穴の縁から下を覗き込むと、崩落に巻き込まれて落下したのか、こと切れた様子のオークが倒れているのを上から眺める形になる。
フィンドール:オークはここの地下を進んで行ったんだろうか?
LM/ヨレス:「死体がそのままだから、野営時に地面が崩落して、巻き込まれたんじゃないだろうか」
ロイド:でもオークが下で死んでいるってことはやっぱりここに軍勢がいたんですね。
LM:野営の跡が周りにある。草むらがこの辺だけ潰れ汚れているとか、食い残しが落ちているとか、そこにいた気配というのを感じる。
ローワン:この地下って、どこかに道が繋がっていそうですか?
LM:火が消えないということはそうなのかもね。どこかに繋がっているのかもしれない。
ロイド:「それなら僕が行ってきましょうか」
イルムル:「だが、わざわざ調べる必要はあるのか? ただ間抜けなオークが落っこちたたけに見えるんだが」
LM:もちろんこの穴の中へ行かなくても問題ないです。ただヨレスは何か考え込むように「昨日の角笛の音はこの中からかも知れんな」と。
イルムル:ここら辺の地理をオークたちは知ってるだろうか。
LM:多分知らないでしょう、彼らは青い山脈のやつらだから。
ロイド:「ちょっと様子を見に行くぐらい大丈夫ですよ。何かあったらすぐ叫びますし」
ローワン:オークを夜に襲撃しなかったから、我々はオークの軍勢からある程度遅れている。1日遅れるのも2日遅れるのも同じだし、確認するのもありじゃないかな。
フィンドール:足跡とかってあります?
イルムル:〈捜索〉で振っても大丈夫でしょうか? 夜目が効くから下の方まだ見えるでしょ。技量ダイス3個振ります。目標値は16で……13で失敗です。「よく見えないね、ここからじゃ」
ロイド:「じゃあ僕が代わりに行きますよ。ちょっと体突っ込んでと」〈捜索〉振っていいですか? 有利で技量ダイス2個振ります。って、ガンダルフ・ルーンが2個も!? 技量ダイスは1、2。ガンダルフ2個も出なくていいのに(笑)。何か他のオークたちがこの穴へ入っていった跡みたいなのってありますか?
LM:それはないですね。これは昨日崩落したようだっていうことと、オークは何匹か穴に落ちたようだ、ということがわかります。
イルムル:真下で死んでる奴以外にもオークがいるのか。
LM:真下で死んでるオーク以外にも、少し体を引きずるように、坑道を進んで行ったような痕跡が見えます。ただ、今は生き物の気配はしない。
ロイド:「もう近くにはいなさそうですけど、やっぱりここ進んだオークがいるみたいですね」
LM:そして、ガンダルフ・ルーンでの自動成功の結果わかることとして、オークのものとは違う足跡、恐らく昨日見たような幽鬼の物らしき足跡も穴の底にあることを見つけました。幽鬼もこの下を通っている。
ロイド:じゃあ、指差しながら「何か変な足跡がありますけど、あれ何ですか?」って聞いてみよう。
フィンドール:「幽鬼だ」
一同:笑
イルムル:「幽鬼は知っているぞ」(笑)
ロイド:「昨日のあれかぁ……やっぱこの穴の中に降りるのはやめましょうか」
ローワン:角笛がどのぐらい後顧の憂いになるかですよね。何度もあの角笛が吹き鳴らされるなら、そのたびに幽鬼の警戒をしなきゃいけない。
フィンドール:影点も得たくないですね。
イルムル:誰が吹いているのかもわからない。
ロイド:角笛、この地下から繋がってる所にあるのかな。
イルムル:イルムル的には「あたいはオーク共を追いかけたい」って言うかな。
ロイド:地下を無視して地上へ。
イルムル:うん。「あたいは鋼の鬣を追いかける!」と、頑固なので。
フィンドール:フィンドールもまあ、オークを追っていきたいけど、プレイヤーとしては「ダンジョンアタックだ!」 って気持ちですね(笑)
ローワン:プレイヤーとしてはめちゃめちゃ地下を進んでみたいんですけど、じゃあローワンはって言うとあんまり興味ないだろうな……みたいな感じがする。
フィンドール:一応優先順位は?
ローワン:優先順位はねー、うーん……追うか。
ロイド:追うか!
フィンドール:追うか……。
ローワン:……いや、でも地下もめっちゃ気になるなあ。
一同:笑
LM:プレイヤーはイベントがあると踏みたくなる、みたいな(笑)
ローワン:ダンジョンを下る階段を見つけて、まだ踏破してない場所があるなら一回引き返す感じ。
フィンドール:わかるー。
LM:「そこ、マップ埋めてないけど大丈夫?」って思っちゃう。
ロイド:サブイベント全部回収できてないぞ……って。
LM:ヨレス的にはこの辺は野伏のエリアでもあるので、ちょっとこういう遺構を放置してしまう訳にはいかない、と考えている。オークにグラム山に行かれてしまうと手を出すのは厳しいけど「今は秋だ。オーク共が立て籠ってこの冬を過ごしたならば、動けるのは春になるだろう」と言うね。
ロイド:「今は鋼の鬣を追うことに集中した方がいい……ってことですか?」
LM:いや、グラム山に着く前に追いつくことは可能だけどこのメンバーで勝てるとは思えない(笑)
ローワン:それは確かにそう。
LM/ヨレス:「奴らがグラム山に行ったならば、裂け谷に助力を乞わねばならんだろう……」
ローワン:そうだ! すっかり忘れていた! 裂け谷に行けと言われてたんだ!
一同:(爆笑)
イルムル:そうだよ、裂け谷で助力を乞おうって話だった!
ローワン:オークを追うじゃなかった。
フィンドール:グラム山に乗り込んで、オーク殲滅して終わりだと思ってた(笑)
ローワン:バーサーカー思考になってたけど、目的は裂け谷に行くことだった。なんで追っかけてたんだろ(笑)
ロイド:一番最初に「裂け谷に行ってエルフが~」という会話をしたこと自体を忘れていた(笑)
LM:まあ、前回のセッションから時間経ってるからね(苦笑)。LMとして言ってしまうと、ここの地下や裂け谷を無視して「うるせえ、俺たちはグラム山までオークを追っかける!」って言っても、「地下の空間を調べてみよう」でも、「まずは裂け谷にたどり着こう」でも大丈夫だよ。

注:プレイヤーが目的を忘れることはよくある。LMとしてはシナリオパターンはカササギやオークを追ってグラム山に向かうパターン、ここで地下に入って幽鬼と戦うパターン、無視して裂け谷に向かうも幽鬼に追われるパターンなどを考えていました。

ローワン:えーっと、「じゃあ一つ聞こうか。フィンドール、兜はどうする?」
フィンドール:「いらない」(即答)
一同:(爆笑)
フィンドール:「グラム山まで行っても取り返すのは難しいだろうし、諦めるしかない。なあに、もともと物に執着はないんだ(笑)」
ローワン:「正直、野伏と共に戦った時でも鋼の鬣には歯が立たなかった。どうせ奴らもグラム山でひと冬を越さなければならないのであれば居場所はわかる。野伏の長……ヒアルインの助言通りに裂け谷へ行き、ギルラエンに助力を頼むのがよいと思う。それはそれとして、この荒野を進むのに幽鬼の心配をしなきゃいけないのは辛い。個人的にはこの穴の中で対処したい気がする」……プレイヤーとしては地下に行きたいです!
ロイド:でしょうね(笑)
フィンドール:グラム山に行かないんだったら、「この奥に昨日聞いた角笛があるならば、その呪いを解くのは私の使命でもある。影を晴らすのが私の使命だ。だから、私は地下へと進もう。たとえ、お前達が来なくても」
ロイド:「いや、だから僕は最初から穴を降りようって言ってるじゃない(笑)。こんな冒険っぽいところを逃すわけないじゃないですか。ね、だから姉さんも行きましょうよ。一人でオークを追っても危ないだけでしょ」
ローワン:「イルムル、どうする」
イルムル:「うーん、あたいは……」
フィンドール:「どうした? ドワーフは洞穴が好きなんじゃないのか」
イルムル:「黙れ」
一同:笑
イルムル:「いや、そうだな。そんなにも言うのだったら、そちらの方に行くか。追いかけて鋼の鬣を倒したいところだが、ローワンが行くって言うならしょうがない。さっさと片付けて奴を倒しに行くんだ、あたいは」
LM:では全員で穴を降りる、ということですね。それでは穴の崩落を広げずに全員が降りるために、〈工作〉の判定に成功する必要があります。
ロイド:なるほど、〈工作〉は姉さんが持っていませんでしたっけ?
LM:あるいは〈工作〉に代用できるスキルで、技能の大業(基本ルールブックp.131参照)扱いですかね。成功数は6、成功度アイコンが6つ出るまで判定してください。時間制限はありませんが、ノーペナルティーではないです。あとヨレスが手伝ってくれるということで、判定の際に誰か1人は技量ダイスを+1個できます。
ロイド:そうですね、工作ってことは多分降りる経路を補強するんだと思うので、そういうのに使えそうな……例えば木や岩などが周りにないかどうか〈捜索〉してみてもいいですか?
LM:いいですよ。ただ成功数の最後の1個は〈工作〉にしてね。
ロイド:では〈捜索〉有利なので判定ダイス2個と技量ダイス2個で振ります。判定ダイスが8で技量ダイスが3、3で14、失敗ですね……「ここら辺はすごい寂しい野原ですね」何もないや(笑)。
イルムル:「ここら辺にオークが捨てたものとかあるだろう」(笑)自分は〈工作〉するんですけど、他に振れる人がいれば。
ロイド:工作系の技能がない。
ローワン:〈工作〉は持っているけど、体力の判定だから、難易度が。
イルムル:じゃあ、先に行きますか。と言っても自分は「使い古された工具」を役に立つ道具で〈工作〉にしてるやつがあるので、それを使いながら縄梯子を作っていきますかね。
ロイド:いや、よく考えたらこれ成功度アイコンが6個必要ってことは、成功度アイコンを出さなければならないということ?
LM:普通は出るはずなんだけどねえ(笑)
ロイド:どうなんでしょうね。何でなんでしょう。
ローワン:フィンドールは〈工作〉あります?
フィンドール:ある、技量ダイス2個振れて、目標値は15。
ローワン:じゃ、そこをヨレスさんに手伝ってもらいましょう。
イルムル:また横に美人を侍らすことに(笑)。じゃあ自分は普通に〈工作〉判定します、判定ダイスが2で、技量ダイスが2、5、4、合計13でギリギリ失敗! うまく縄を結べなかった!「あれ、こういう風に教わったはずなんだけどな……」
ロイド:……前回の会議パート、結構早く成功度アイコン集まった気がするんだけどなぁ。
LM:出目が弱い。どうしたらいいんでしょう(笑)
フィンドール:では私も〈工作〉で振ります。希望点は……まだ使いたくない。
ロイド:時間制限ないから、ただ成功すればいいんですよ。
フィンドール:本当? 時間制限ないっていうのが、一番怖いんだけど。
ローワン:でも、希望点を使うべき場所は他にある気がしますよ。
フィンドール:じゃあそこら辺のオークが残した材料とかを、ヨレスと協力して組み立てようと試みる感じで判定を。お、出目がいい、成功。
ロイド:成功度アイコン2個も出てる!
フィンドール:ま、エルフなんで。
ローワン:じゃあ、2段階進んで、と。私も〈工作〉判定で振りますね。判定ダイスが1個に技量ダイスが2個で難易度は18……あー、14なので全然足りない、失敗ですね。
フィンドール:人間だから仕方ない。
イルムル:エルフが何か言ってるぞ(笑)
ローワン:「申し訳ない、あまり器用じゃないんだ」
LM:ではラウンドが終了したので、穴の奥から「侵入者だ!」と男の叫ぶ声がして角笛が吹き鳴らされます、影点を1点どうぞ。今後はラウンドが終了するごとに同じことが起きそうな気がしますね。
一同:あ!
ローワン:影点かぁ、なかなか減らないんだよな、確か。
フィンドール:エルフだと幕間に1点ずつしか減らせないんだけど……。
ロイド:どうしてこんなに出目が悪いんだろう?
イルムル:いやー、成功しつつ成功度アイコンも出すってなると、成功できる人が技量ダイスを増やさないとならない。私が増やすかぁ……
フィンドール:ダイスの数を増やすなら、成功の見込みが高い人、ってことか。
イルムル:成功して、かつ成功度アイコンが出る確率……いやぁ、渋いなー。〈工作〉判定で「使い古された工具」を使って判定……判定ダイスが4で、技量ダイス3、4、2で失敗! もうやだー!
ロイド:じゃあ私〈工作〉で最後の一押しできないので、〈捜索〉で先に振らせてもらいますね。判定ダイスが2個に技量ダイスが2個で〈捜索〉。知力は15なので希望点は使わなくていい……のか?
LM:前のラウンド、それで失敗してるけど(笑)
ロイド:希望点を使っても失敗するというリスクがあるので……そのまま振ります(笑)よし、判定ダイス10の技量ダイス6、2で成功! 成功度アイコンも1個出ました!
ローワン:さて、私は希望点を消費するかって言うと、消費したところで難易度が18で目が薄い。ちょっと先振らせてもらいますね、〈工作〉判定。技量ダイスは2個です。目標18……。13で失敗!
ロイド:フィンドール、お願いします。
フィンドール:ではフィンドールは、穴を……よく見て(笑)
一同:爆笑
フィンドール:穴を観察してから足場の設計を考えてから挑むんですよ。策士の特徴で高揚状態としてもよろしいでしょうか(笑)
LM:よろしいですよ。
イルムル:尻拭いをお願いします(笑)
フィンドール:判定ダイス1個に技量ダイス5個で振ります……おお、判定ダイスが4で技量ダイスが6、6、4、4、3。成功度アイコン2つです。
LM:これで完成ですね。
ロイド:ほぼフィンドールがやってくれた(笑)
イルムル:何でこうなるの、毎回?
ロイド:これ別にクライマックスでもなく、ただ穴に降りるだけなのに。
LM:この縄梯子は「フィンドール梯子」と名付けよう(笑)
一同:(爆笑)
フィンドール:いや、二人でやっている。
ロイド:ああ、ヨレスさんが。で、ホビットが材料1個だけ、スッと渡して(笑)
LM:と、いうわけで終わったのでこのラウンドでの影点の増加はなし。
ロイド:良かった。

 ランタンの明かりを頼りに一行が縄梯子を降りていくと、闇が切り裂かれて、本当に久しぶりに光が当たったという感じの、埃っぽい空間が露わになる。巨大なムカデや鼠が光に驚いて逃げていく。
 穴の真下には落下により絶命したオークの死体が一つ。また怪我を負ったオークが身体を引きずって奥に向かおうとした跡があるが、彼らは何者かの刃によって身体を切り裂かれ、黒い血を流して倒れている。
 降り立った場所は広間である。再び陰鬱な角笛の音が響くと、身体が、魂が震えを覚えるが、僅かにそれに慣れたようにも感じるのだった。
…………
………
……
…
『一つの指輪:指輪物語TRPG 失われた王国の遺跡』Webリプレイ 第3話 へつづく

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執筆者
ξ˚⊿˚)ξ ただのぎょー
『小説家になろう』での執筆をつづけ、2022年8月に商業デビューした新鋭小説家。
物語の舞台となる世界の文化や、そこに生きる人々の各階級の流儀や風習などの描写の緻密さに定評がある。

代表作品
『モブ令嬢テサシア・ノーザランは理想の恋を追い求めない。』
『追放された公爵令嬢、ヴィルヘルミーナが幸せになるまで。』(上)(下)
『朱太后秘録1 私が妃だなんて聞いてませんが! 』